人工知能をめぐる動向(G検定 技術分野)
探索・推論からエキスパートシステム、ディープラーニングに至る研究の流れをたどります。
中項目
概要
この分野で扱うこと
AI研究の歴史を、3回のブームと冬の時代に沿って学ぶ分野です。4つの中項目は、ほぼ時代の順に並んでいます。
| ブーム | 時期 | 中心の技術 | 行き詰まった理由 |
|---|---|---|---|
| 第1次 | 1950年代後半〜1960年代 | 探索・推論 | 現実の複雑な問題は解けない |
| 第2次 | 1980年代 | 知識表現・エキスパートシステム | 知識を人手で入力しきれない |
| 第3次 | 2000年代〜 | 機械学習・ディープラーニング | (現在も続く) |
- 探索・推論:迷路やゲームを、場合分けの木をたどって解きます。
- 知識表現とエキスパートシステム:専門家の知識をルールとして書き、推論させます。
- 機械学習:大量のデータから判断のルールを学習します。
- ディープラーニング:注目すべき特徴まで自動で学習し、画像認識や囲碁で成果を上げ、生成AIにつながりました。
学ぶ順番
時代順に読むと覚えやすい分野です。前の分野で学んだトイ・プロブレムや知識獲得のボトルネックが、どのブームの限界だったかを結びつけながら進めます。技術の中身は、αβ法や次元の呪いのように、仕組みの理解が必要な用語を優先して押さえます。
つまずきやすいところ
ELIZA、DENDRAL、MYCIN、SHRDLU、STRIPSなど、システムの名前がたくさん出てきます。名前だけを覚えると混ざるので、「どの中項目の、何をするシステムか」を表にまとめると整理できます。ILSVRCとAlphaGoの年はセットで押さえます。
つまずきやすい点
- 第1次は探索・推論、第2次は知識表現とエキスパートシステム、第3次は機械学習とディープラーニングが中心で、時代と技術の組み合わせを入れ替えた選択肢に注意が必要な点
- 第1次はトイ・プロブレムしか解けなかったこと、第2次は専門家の知識を人手で書き出す手間(知識獲得のボトルネック)が、それぞれ行き詰まりの理由である点
- イライザ(ELIZA)は決まったパターンで返事を組み立てる会話プログラムで、意味を理解していたわけではなく、専門家の知識で診断するマイシン(MYCIN)のようなエキスパートシステムとも別物である点
- 2012年のILSVRCで注目されたAlexNetは最初のCNNではなく、福島邦彦のネオコグニトロンやLeCunらのLeNetという先行研究の上に成り立っている点
この分野の用語41語
αβ法、組合せ爆発、SHRDLU、STRIPS、探索木、ハノイの塔、幅優先探索、深さ優先探索、ブルートフォース、Mini-Max法、モンテカルロ法、意味ネットワーク、イライザ(ELIZA)、インタビューシステム、ウェブマイニング、エキスパートシステム、オントロジー、Question-Answering(質問応答)、Cycプロジェクト、セマンティックWeb、チャットボット、データマイニング、DENDRAL、東ロボくん、マイシン(MYCIN)、ワトソン、機械学習、次元の呪い、自然言語処理、スパムフィルタ、統計的自然言語処理、ビッグデータ、レコメンデーションエンジン、ILSVRC、アルファ碁(AlphaGo)、ImageNet、生成AI、ディープラーニング、ニューラルネットワーク、ネオコグニトロン、LeNet
混同しやすい用語の比較
出題の目安約12問
全145問のうち、約12問前後と当サイトで推計しています。幅をもたせると約10〜15問(全体の7〜10%)です。分野別の出題数は公表されていません。
成績通知では、「人工知能とは」とあわせて「人工知能とは・人工知能をめぐる動向」の区分で表示されると受験者から報告されています(要確認)。
全体の問題数「145問程度」の出典:JDLAのFAQ 最終確認日:2026年10月30日
出典と作成について
作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合。手順は編集方針)
最終更新日: 最終確認日:
出典
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版(技術分野 人工知能をめぐる動向(項目3〜6))2026年10月30日閲覧
- 総務省「平成28年版 情報通信白書」人工知能(AI)研究の歴史2026年10月30日閲覧
- Alex Krizhevsky, Ilya Sutskever, Geoffrey E. Hinton, ImageNet Classification with Deep Convolutional Neural Networks, Communications of the ACM 60(6), 84–90 (2017; 初出はNIPS 2012)2026年10月30日閲覧
- David Silver et al., Mastering the game of Go with deep neural networks and tree search, Nature 529 (2016)2026年10月30日閲覧