画像認識(シラバス 技術26)

学習目標

画像認識で扱うタスクの種類と出力の違いを理解し、代表的なモデルがどんな工夫で精度や速度を高めたかを説明したうえで、製造や医療などの現場でどう活用されているかを理解します。

要点

タスクの種類

  • 物体識別:写っているものをラベルで答えます。
  • 物体検出:物体ごとに位置を囲む矩形とクラスを出します。
  • セマンティックセグメンテーション:画素ごとにクラスを付け、同じクラスの物体は区別しません。
  • インスタンスセグメンテーション:物体を1つずつ画素単位で切り出します。
  • パノプティックセグメンテーション:全画素にクラスを付け、人や車などは個体も区別します。
  • 姿勢推定:人の関節などの位置を推定します。

多様な物体をカテゴリとして認識することを一般物体認識と呼びます。画像認識は外観検査や自動運転、医用画像の診断支援などに使われます。

物体識別のモデル

  • AlexNet:2012年のILSVRCで優勝し、ディープラーニング普及のきっかけになりました。
  • VGG:3×3の畳み込みを深く重ねました。
  • GoogLeNet:大きさの違う畳み込みを並べたInceptionモジュールが特徴です。
  • ResNet:層を飛び越えるスキップ結合で、100層を超える学習を可能にしました。Wide ResNetは、層を減らして幅を広げた改良版です。
  • DenseNet:ブロック内で各層の出力を後続の全層に結合します。
  • SENet:チャンネルごとの重要度を学習して重み付けします。
  • MobileNet:Depthwise Separable Convolutionで計算量を減らしました。
  • NAS(Neural Architecture Search):ネットワークの構造を自動で探します。MnasNetは端末での処理時間も考慮して探したモデルです。
  • EfficientNet:深さ・幅・解像度をバランスよく拡大します。
  • Vision Transformer:画像をパッチに分けて単語のように並べ、Transformerで処理します。

物体検出のモデル

  • Fast R-CNN:特徴マップを画像全体で1回だけ計算し、高速化しました。
  • Faster R-CNN:候補領域の抽出もニューラルネットワークで行う2段階型です。
  • YOLO、SSD:位置とクラスを一度に予測する1段階型で、高速です。
  • FPN:深い層の情報を浅い層に足し戻すピラミッド構造で、小さな物体の検出を助けます。

領域分割・姿勢推定のモデル

  • FCN(Fully Convolutional Network):全結合層を使わず畳み込み層だけで画素ごとのクラスを出します。
  • SegNet:最大値プーリングの位置を記録し、デコーダでの復元に使います。
  • U-Net:エンコーダの特徴マップを、同じ解像度のデコーダ側へ結合します。医用画像でよく使われます。
  • PSPNet:大きさの違うプーリングで、画像全体の文脈をとらえます。
  • DeepLab:Atrous Convolutionで解像度を保ったまま広い範囲を見ます。
  • Mask R-CNN:Faster R-CNNにマスクを出す枝を加えました。
  • Open Pose:複数人の関節位置と、そのつながりを同時に推定します。

G検定で問われる深さ

層の数や精度の数値まで覚える必要はありません。タスクごとの出力(ラベル、矩形、画素ごとのラベル、関節の位置)の違い、モデルとタスクの対応、各モデルの中心となる工夫を一言で説明できれば十分です。

つまずきやすい点

  • セマンティックセグメンテーションは同じクラスの物体を区別せず、インスタンスセグメンテーションは物体を1つずつ区別し、パノプティックセグメンテーションは両方をまとめて扱う点
  • Faster R-CNNは候補領域を出してから分類する2段階型、YOLOやSSDは1回の処理で位置とクラスを同時に出す1段階型という違い
  • Mask R-CNNは物体検出のFaster R-CNNにマスクを出す枝を加え、インスタンスセグメンテーションに広げたモデルである点
  • EfficientNetは深さ・幅・解像度をバランスよく拡大する手法で、MnasNetはモバイル端末での実際の処理時間を考慮したNASで作られたモデルである点

シラバスのキーワード

AlexNet、DeepLab、DenseNet、EfficientNet、Fast R-CNN、Faster R-CNN、FCN(Fully Convolutional Network)(シラバス表記:FCN (Fully Convolutional Netwok))、FPN、GoogLeNet、Mask R-CNN、MnasNet、MobileNet、NAS(Neural Architecture Search)、Open Pose、PSPNet、ResNet、SegNet、SENet、SSD、U-Net、VGG、Vision Transformer、Wide ResNet、YOLO、一般物体認識、インスタンスセグメンテーション、姿勢推定、セマンティックセグメンテーション、物体検出、物体識別、パノプティックセグメンテーション

練習問題

  1. 画像認識タスクの使い分け
  2. 物体検出モデルの特徴
  3. セグメンテーションモデルの構造
  4. 画像分類モデルの設計の工夫
  5. ResNet以降のCNNの工夫
  6. MobileNetのパラメータ数計算
ほかの15問
  1. モバイル向けモデルの自動設計
  2. FPNによるマルチスケール検出
  3. Open Poseによる多人数姿勢推定
  4. Mask R-CNNの構造
  5. 一般物体認識と物体識別
  6. ViTとCNNの性質の違い
  7. AlexNetの学習の工夫
  8. パノプティックセグメンテーションの出力
  9. 物体検出のIoUの計算
  10. VGGの3×3畳み込みの積み重ね
  11. 重複した検出結果の除去
  12. 2段階型と1段階型の物体検出
  13. FCNの構造の特徴
  14. 画像認識タスクと正解データ
  15. ViTの系列長と計算量

混同しやすい用語

AIで作成 人による確認:未 誤りを報告

出典と作成について

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合。手順は編集方針)

最終更新日: 最終確認日:

対応シラバス:シラバス第1.4版 技術26

出典

改訂履歴

ディープラーニングの応用例の中項目
  1. 画像認識
  2. 自然言語処理
  3. 音声処理
  4. 深層強化学習
  5. データ生成
  6. 転移学習・ファインチューニング
  7. マルチモーダル
  8. モデルの解釈性
  9. モデルの軽量化

表示設定

テーマ
文字の大きさ
問題演習