サールが1980年に示した「中国語の部屋」の思考実験と、それをめぐる議論に関する説明として、最も適切なものを1つ選べ。
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解説
正解B
ポイント
システム応答に対してサールは、規則をすべて覚えて1人で処理しても理解は生まれないと応じました。記号の操作だけでは理解に足りないという立場です。
選択肢ごとの解説
- A
不適切
サールは、カメラなどからの入力も、部屋の中の人には新たな記号として届くだけだと応じ、この反論を退けました。記号と外界との結び付きをどう作るかという論点は、シンボルグラウンディング問題の議論にもつながっています。
- B
適切 ◯ 正解
システム応答と呼ばれる反論です。サールは、人が規則書や途中のメモをすべて頭の中に取り込んでも、記号の意味がわからないことは変わらないと論じました。範囲を部屋全体に広げても、記号の操作だけで理解は生まれないという立場です。
- C
不適切
サールは、脳も一種の機械であり、脳は考えていると認めています。批判の対象は、プログラムを実行して記号を操作するだけで心や理解が生まれるという主張で、機械一般が考えられないと論じたわけではありません。
- D
不適切
思考実験では、部屋の応答は中国語の話者と区別できないほど自然だと仮定されています。そのうえで、外から見て合格するふるまいができても、中の人は意味を理解していないことを示そうとしました。
試験での狙われ方
サールが何を批判し、何を認めているかを、チューリングテストや強いAIと組み合わせて問う形で出題されやすい論点です。
関連用語
中国語の部屋、強いAIと弱いAI、シンボルグラウンディング問題、チューリングテスト
参考
- G検定 試験出題範囲(シラバス2024)第1.4版 (技術分野 項目2 人工知能分野で議論される問題) 2026年10月31日閲覧
- John R. Searle, Minds, Brains, and Programs, Behavioral and Brain Sciences 3(3) (1980) 2026年10月31日閲覧
- Stanford Encyclopedia of Philosophy, The Chinese Room Argument 2026年10月31日閲覧