大規模言語モデルとは

だいきぼげんごもでるlarge language model略語 LLM別名 LLM

1行定義

大規模言語モデルとは、Transformerを用いて膨大な量の文章を学習した、パラメータ数がきわめて多い言語モデルのことです。

くわしく

大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)は、膨大な量の文章を学習した、パラメータ数がきわめて多い言語モデルです。言語モデルとは、単語の並びがどれくらい自然かを確率で表すモデルで、文章の続きを予測できます。代表例に、OpenAIのGPTシリーズや、Googleが2022年に発表したPaLM(5,400億パラメータ)があります。

学習の流れ

  1. 事前学習:Web上の文章や書籍など大量のテキストで、「それまでの単語の並びから次の単語を予測する」課題を繰り返し解きます。正解は文章そのものから作れるので、人手のラベルは要りません。構造には、主にTransformerのデコーダが使われます。
  2. 指示チューニング:「指示」と「望ましい回答」の組を学習させ、指示に従って答えられるようにします。
  3. 人間のフィードバックによる強化学習(RLHF):複数の回答を人間が比べて順位を付け、その評価を学んだ報酬モデルの点数が高くなるように、モデルを調整します。

2と3は、OpenAIのInstructGPTやChatGPTで使われ、対話型のAIが広まるきっかけになりました。

規模がもたらした性質

2020年のGPT-3(1,750億パラメータ)は、プロンプトの中にいくつかの例を示すだけで、パラメータを更新しなくても新しいタスクをこなせることを示しました(Few-shot)。モデルを大きくし、学習データを増やすほど性能が上がる傾向も知られています。

課題

  • もっともらしい誤りを含む文章を生成することがあります(ハルシネーション)。
  • 学習データを集めた時点より後の出来事は知りません。
  • 学習データに含まれる偏りを再現するおそれがあります。
  • 学習と運用に、大きな計算資源と電力を必要とします。

業務で使うときは、出力を人が確認する手順や、信頼できる文書を検索して回答の根拠にする仕組みと組み合わせるのが一般的です。

G検定での出題

次の単語の予測による事前学習、指示チューニングやRLHFによる調整、プロンプト内の例だけでタスクをこなすFew-shotの性質、事実と異なる内容を生成するなど利用上の課題が問われます。

シラバスでは「大規模言語モデル(LLM)」と表記されています。

混同しやすい用語

用語意味
BERTTransformerのエンコーダを大量の文章で事前学習し、前後両方向の文脈を捉えた表現を多くの言語タスクに転用できるようにしたモデル

◯×チェック

  1. GPTシリーズのような大規模言語モデルの多くは、BERTと同じくTransformerのエンコーダを使い、前後両方の文脈から隠した単語を当てる課題で事前学習される。

    答えを見る

    答え × 誤り

    多くはTransformerのデコーダを使い、それまでの単語から次の単語を予測する課題で事前学習されます。前後両方の文脈から隠した単語を当てるのは、BERTの方法です。

  2. InstructGPTの評価では、人間のフィードバックで調整した約13億パラメータのモデルの出力が、約1,750億パラメータのGPT-3の出力より好まれた。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    パラメータ数がおよそ100分の1でも、人間の意図に沿うよう調整したモデルが好まれました。規模だけでは使いやすさが決まらないことを示した結果です。

  3. 対話に使う大規模言語モデルは、事前学習を終えたあと、指示と回答の組や人間の評価を使って、指示に沿って答えるように調整されることが多い。

    答えを見る

    答え ◯ 正しい

    事前学習だけのモデルは、文章の続きを書くのは得意でも、指示に従うとは限りません。指示チューニングやRLHFで、使いやすい応答に近づけます。

練習問題

大規模言語モデルの問題(15問)
  1. 生成AIの活用場面
  2. 生成AIと従来型モデルの違い
  3. LLMを業務で使うときの性質
  4. 文書を活用するNLPタスク
  5. LLMの規模と性能の関係
  6. RLHFの各段階の役割
  7. 生成したいデータと手法の対応
  8. 文章生成の多様さの調整
  9. 量子化による重みのデータ量
  10. ベンチマークのコンタミネーション
  11. 学習データ収集と要配慮個人情報
  12. 間接プロンプトインジェクション
  13. LLMからの学習データ抽出
  14. AIの環境負荷の見積もり
  15. AIが雇用に与える影響の推計

AIで作成 人による確認:未 誤りを報告

出典と作成について

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合。手順は編集方針)

公開日: 最終更新日: 最終確認日:

法令・ガイドライン等は2026年10月30日時点の内容にもとづきます。

対応シラバス:シラバス第1.4版 技術27

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