深層化による訓練誤差の悪化

ある農業法人が、収穫した果実の画像から等級を判定するCNNを開発している。畳み込み層を単純に積み重ねた構成のまま、層の数を18層から54層に増やして学習を収束させたところ、テストデータだけでなく訓練データに対する誤差も18層のときより大きくなった。この結果の解釈と対処として、最も適切なものを1つ選べ。

正解と解説を見る

解説

正解A

ポイント

深くしたことで訓練誤差まで悪化する現象は過学習とは異なり、スキップ結合で残差を学習させることで抑えられます。

選択肢ごとの解説

  1. A

    適切 ◯ 正解

    スキップ結合でブロックの出力をF(x)+xにすると、間の層は入力との差分(残差)だけを学べばよくなります。不要な層はF(x)を0に近づけるだけで済むため、深くしても訓練誤差が悪化しにくくなります。ResNetの考え方です。

  2. B

    不適切

    過学習なら、訓練データに対する誤差は小さいままで、テストデータに対する誤差だけが大きくなります。今回は訓練誤差も悪化しているため過学習ではなく、当てはまりを抑えると訓練誤差はさらに大きくなります。

  3. C

    不適切

    54層のモデルは、追加した層が入力をそのまま伝えれば18層と同じ働きができるため、表現力の不足は原因ではありません。原因は最適化の難しさで、単純に積み重ねる構成のまま層を増やすと、かえって悪化しやすくなります。

  4. D

    不適切

    シグモイド関数の微分の最大値は0.25と小さく、層を重ねるほど勾配が小さくなる勾配消失を起こしやすくします。深いネットワークをかえって学習しにくくするため、訓練誤差の悪化は解消しません。

試験での狙われ方

訓練誤差とテスト誤差の変化から過学習かどうかを見分け、ResNetのスキップ結合が何を解決したかを問う形が見られます。

関連用語

ResNet、過学習、ドロップアウト、勾配消失問題、シグモイド関数

参考

オリジナル問題(過去問ではありません) AIで作成 人による確認:未 誤りを報告

出典と作成について

作成:ウカトレ編集部(AIで作成し、別のAIが一次資料と照合。手順は編集方針)

公開日: 最終更新日: 最終確認日:

シラバス第1.4版 技術21「スキップ結合」の問題です。

改訂履歴

表示設定

テーマ
文字の大きさ
問題演習